2018年観劇まとめ〜すみれ色の革命〜
お久しぶりです。
繁忙期に忙殺されていたツチカワですが
タイトル通り結構な革命が起きていた2018年だったので
記録に残さないわけにはいかぬ、と
なんか上半期と下半期が同じ年だったとは思えない(笑)
年明け一発目は毎年恒例の新春浅草歌舞伎
マイ千穐楽の日に勢い余って詠んだ
浅草歌舞伎は初めて観る狂言立てなことが多くて
京人形も初めて観たんだけれどすごくファンタジックで
みのしんのハッピーカップル大好きマンだからこういうかわいいペアダンス案件ほんと好きです(本筋の話は結構エグいので調べてみてください)(お人形さん…)
そして何故か毎年ご縁のある博多座
大好きな渡海屋大物浦と、ずっっっっと気になっていた鰯賣恋引網を、そして他でもない坂東新悟さんを目当てに行ったんですがまさか昼の部の中村橋之助に落ちるとは………
磯異人館は随分前に衛星劇場でチラッと観たことがあるくらいだったのですが、初めて生で観て号泣につぐ号泣……
橋コタカップルも切ないんだけど、橋福兄弟のリアル兄弟…!!!
橋之助落ちと同時に福之助くんにもやられた私なのでした
(磯異人館にやられてボロボロのまま観た七之助さんのお染の七役が今年十二月の伏線になるとはこの時は知る由もない)
延べ8ヶ月に及ぶ大航海の千穐楽私が歌舞伎を好きになったきっかけ スーパー歌舞伎Ⅱワンピース
初演の新橋演舞場の頃からキャストも変わり、演出も変わり、ハプニングもあり、“誰一人欠けることのない千穐楽” がいかに奇跡的なのかを思い知る
初演から再演まで観て、好きな役者さんがいなくなる寂しさも好きな役者さんが加わる嬉しさも味わった
最後の最後、大千穐楽の舞台にはこれまで関わった人達を感じるような気がして、たくさん温かい涙が溢れました
正直思うところもたくさんあったし、それゆえにコロコロ贔屓も変わったり増えたりなんだりしたし、それでも私が歌舞伎を好きになったのはワンピースのおかげだと思うし、これからも歌舞伎を好きでいることには変わりないだろうなぁって思わせてくれた舞台なのでした
素敵な作品をありがとうございました
あと推しの生足(ではない)もありがとうございました
天海祐希様に抱かれた修羅天魔
私と歌舞伎を出会わせてくれたようにまた福士誠治くんは素敵な世界と出会わせてくれました
初めてのステージアラウンド…!
✔参照:修羅天魔で初めて髑髏城を観た人の雑感
http://tchiiii5296.hatenablog.com/entry/2018/04/29/222734
新感線は初めてで、阿弖流為が好きなら楽しめるはずだよ!と言われてはいたのでせっかくの機会!連れてってもらったらすごくハマっておかわりまでしてしまった…
髑髏城シリーズを観続けてきた友人と初めて観た私が一緒に感動して楽しめるってすごいなぁ
革命の始まり1789
去年からジワジワミュージカルにも手を出し始めていた私
レミゼで出会った上原理生さんがまた観たくて、初演の時から気になっていた1789〜バスティーユの恋人たち〜を観劇…!
まさか初見の初っ端5分で泣くとは思わなかった…
音楽はカッコイイし、ダンスは圧巻だし、顔はいいし
これまで「フランス革命」なんて習った記憶もないくらいノータッチだったのに、当時の人々がビートと共に体に入ってくる感じ
癖になりすぎて大阪と博多まで飛びました
大阪公演で渡辺大輔氏の声に惚れ、博多公演の際勢い余ってFCに入りました(チョロい)
これが引き金になりフランス革命に興味を持ち始め、調べれば調べるほどやれスカピン観てみたかっただのひかりふる路が気になるだの…
というところでなんとBSで宝塚歌劇団雪組公演ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜が放送
放送を観てダダ泣きした私はサン・ジュスト役の朝美絢に一目惚れ
翌週には始発に乗って日比谷は東京宝塚劇場
凱旋門/Gato Bonito!! を観劇
ものすごく重いよ、とは聞いていたんですが本当に重くて…そしてまたフランス…真彩希帆さんのジョアンが罪深くて最高だったのと、初宝塚で天下の轟悠様を観てしまうというありがたさ………カッコよかったな〜
お芝居もすごくよかったし、初めていわゆるショーというものを観たんだけれどここは楽園か?と
当日券だったから三階席の一番後ろで観ていたのにずっと発熱しているような感覚
終わった後の余韻が本当に酷かった…
歌もかっこいい、ダンスもかっこいい、それが何十人という集団で出てきてあれは美のテロですわ…初心者には目のやり場に困ったので双眼鏡を諦めました
歌舞伎を観ているとよく「白塗りで誰が誰かわかるの〜?」とか言われるんですけど正直宝塚は同じようなことを思っていて、イヤホンガイドや大向こうのない宝塚で顔が判別できるのかなってちょっと心配だったんですが、ひかりふる路を超観ていたので意外とわかりました(爆)
味をしめた私は今度は星組公演 Thunderbolt fantasy-東離劍遊紀-/Killer Rougeへ
ヒュウウウウウかっこいい!!
新悟ちゃんが何年か前に「歌舞伎にしたら面白いと思う!」って言っていたものが先に宝塚になって…
去年の徹子の部屋に一緒に出ていて壱太郎さんの仲良しの人、という認識だった紅ゆずるさんが主演されたので是非とも観に行きたくて
結論から言うと無茶苦茶無茶苦茶無茶苦茶かっっっっっこよかったです
ありがとう推しと推しが繋いだ推しって感じ(?)
あれを観て七海ひろきに惚れない人はいるのか問題………
ショーのキラールージュではラインダンスでコブクロの桜がワンフレーズ使われており、大変胸熱でしたありがとうございました
ここまで熱い夏を宝塚とともに過ごした感あるんですが、夏の終わりに歌舞伎界隈からどえらい熱い愛を被弾した 研の會
こちらもなかなか行く機会がなく、今回壱太郎さんも出るし…!と意を決して観に行ったんですが
もうただでさえパッションとパッションのぶつかり合いみたいなところがある尾上右近丈と中村壱太郎丈だし、テーマがテーマで愛に焦がれ焦がれているし
家帰ったらちょっと火傷してました(大嘘)
客席後方から観ていた私ですらしばらく引きずったのだからそりゃあけんけんも壱ロスになるな…みたいな
というわけで、前から好きだったけど完全に研の會での強すぎる愛に触発された形で愛が爆発してしまった私はとうとう勢い余って永楽館へ
大阪へはしょっちゅう行くけど、なかなかどうしても躊躇してしまって行けなかった出石 永楽館
新幹線で新大阪、新大阪からバスを乗り継いで行ってきました!
大好きな弁慶上使の壱太郎 吉太朗母娘が最高だったとか(号泣した)、舞踊劇神の鳥の壱太郎さんがかわいすぎてかわいすぎて超かわいかったとか
小劇場の熱量と距離感にやられるタイプなので、これまたずっと熱が出ているような感覚でした
そしてこの辺で愛之助連続3ヶ月とかなのでじわじわ好きになり始める愛之助さん…
口上とかご挨拶とかのフリートークになると口元がおぼつかなくなる坊ちゃんが姫すぎて全面降伏でした
コウノトリのコーちゃん
推し様はじめ皆さんがコーちゃんコーちゃんいうからそういう名前のキャラクターなのかと思ったらただ単に皆さんがつけた名前だってだけの可愛さ
永楽館はお芝居そのものもすごく面白かったし芝居小屋も素敵だったけれど、色んな方とお会いできたのがすごく楽しかったなあ
そして私が一人で行ってめいっぱい無事に帰ってこられたのも周りの人達のおかげさま…ありがとうございました…
下半期なぜか加速した壱さん愛と、二月の伏線を回収していくのは中村壱太郎七役相勤め申し候…於染久松色読販 お染の七役!!!
いつもキラキラしていて少女漫画に出てくるお姫様のように可愛くて、観たら有無を言わさず元気になれる、という確信をこの人に持っているのですが、七倍もの破壊力にぶちのめされました…
今までお姫様のように可愛い人、のイメージが強かったから、お六のようにカッコイイ女の人は見たことがなかったし、貞昌のように落ち着いたマダムも初めて見た
初めて見たけれどどのキャラクターもとっても素敵で、魅力ばかり知れた七役でした
ちょうど繁忙期連勤が終わったところですが、この忙しい十二月の中で七役は五回観れて
というか全ての休みを壱太郎さんのお染の七役に使ったのは有無を言わさず絶対元気を貰える、という確信がこの人にあるからです
ありがとうございました 毎回元気もらいました
ご本人はチャレンジでありステップであり、ご贔屓さんとってもきっと成長を楽しむ演目だったろうと思います
私にとっては、壱太郎さんの放つキラキラを楽しみにつまらない毎日をこなすしかない一ファンの私にとっては、それ以上の幸せをもらった一ヶ月でした
まぁ観れなかった舞台も色々あり…
それなりに後悔していたりもするけど…(笑)
それでもこのタイミングでこの月に壱太郎さんの七役を観られて良かったな
どのキャラクターもほんっとうに素敵だったから、また何度でもやってくださいますように
夏に宝塚に出会ったあたりから若干毛色が変わり始めたけど
今年もたくさん楽しい素敵な舞台に出会えて幸せでした!
来年も恒例の浅草歌舞伎で初芝居の予定、愛はまだ爆発したままなのでその勢いで大阪は松竹座へ、二度目の星組も一緒に観てくるつもりです
大好きな人のいるところへ
面白い芝居があるところへ
来年も飛び回る所存でござりますれば
あちこちの現場で何れも様にお会い出来ますように
良いお年を!
ツチカワ
修羅天魔で初めて髑髏城を観た人の雑感
髑髏城未見の人がいきなり修羅天魔を観てきました。
このへんってネタバレどうなの?新作(らしい)とはいえこれまでのシリーズはある程度踏まえているわけだし、よくわかんない!というのとツイート数が多くなりそうなので久しぶりにこっちにまとめることにしました。
とは言っても上演中は私の中の男子中学生が大暴れし、「カッケェ〜!!!!!!!」と叫び続け、語彙力は豊洲駅に置いてきてしまったので雑感。
髑髏城、というか劇団☆新感線作品は観たことがなくて、三年近く前に歌舞伎NEXTの 阿弖流為 を観たのが最初で最後でした。
今回は推しの福士誠治くんが出ているのでいよいよ満を持しての髑髏城デビュー。サイケデリックペインには間に合ってなかったんだよね。
これまでの髑髏城を知らないですし、新感線も初めてなので本当にこの作品のみに触れる形で感想書きとめます 悪しからず
カッケェ
すごーい!阿弖流為みたーい!と思ったのが第一印象
演出家、作家によって癖や傾向があるのはわかるけどめっちゃ阿弖流為(逆)
ドーン!ドゥクシッ チョン!(柝)とかめっちゃ鳴る。本当になんか私の中の男子中学生の部分が大興奮してた
あと三五がめっちゃ蛮甲で既視感パない
福士誠治くんの兵庫を観に行ったみたいなところあったんですけど、竜星涼くんマジでしんどいね…
夢三郎がまず性癖ド直球
こういうこと言うとお前は本当に小顔で細くてスタイルいい中性キャラが好きだな💢って思われそうなんですけどまあ聞いてくれ
まず登場したところから美しすぎる
個人的な性癖の話で申し訳ないんだけど抜いた衣紋がむちゃくちゃ好きだから後ろ姿になるたびに心で拍手してた 綺麗なうなじですね!
話し方とか声の出し方とか難しいだろうな〜と思ったんだけど、夢虎であまりにゴリゴリになり過ぎて気圧の変化で死に至りかけた…マジかよおま…
無界の里の人々をバッタバッタ斬っていくの辛すぎて 歌舞伎でそういうの見慣れてきたと思ってたけど悲しすぎて普通に泣いた
こいつめっちゃ嫌な奴じゃん(怒)って思ったけど、執拗なまでに「父上、父上」って言っていたのがすごく切なくなった…きっと強く憧れていて、認められたくて、役に立ちたくて生きてきたのに偽物の鎧着せられて…それでも「さすが父上だ」って言うのが切なすぎて( ; ; )
あまりに純粋で真っ直ぐで、まっしぐらに進みすぎてしまったんだね…これまで彼が生きてきた人生は…と思わざるを得なかった
夢三郎として、同じくピュアで真っ直ぐな兵庫と義兄弟で仲良く幸せになってほしかった( ; ; )
(幕切れの前にグルーーっと回るとこ(伝われ)の無界の里には夢三郎がいてウウッ(泣)となった)
そんな夢様と兵庫の立ち回り?しんどすぎて心が死んだ…
二人とも心が真っ直ぐすぎるんだ(泣)
これまでの髑髏城は未見なんですがちょくちょくレポやら感想やらは入ってきていたのと、一応観る前にあらすじとか調べて予習していたので「これまでの兵庫はアホっぽい」「今回はかっこいい兵庫」って聞いてまして
いやもうかっこいいし可愛いし可愛いしかっこいいよ!!!!!!!
戻り鎌ってなんですか?どこの訛りなの?かわいい
太夫に惚れちゃうのもかわいい わかるかっこいいよね
兵庫が熱くて真っ直ぐでこれまたピュアだから本当つらい… それこそ弟分たちが夢虎にギタギタにやられてしまったところとか、絶対死なない!と思ってたのにみんな死んじゃうし、起きろよ…ってみんなに声掛けていくところとか…それそれその声だよ!💢(泣)
なんかね、こういう悲痛な演技をする俳優に弱い傾向があります()
そうだね、うん…確かに…兵庫かっこよかったね…ずるいね…
あともうね、天海祐希さんに抱かれたすぎた
もはやもう実質抱かれてた
女性が女性の役をやっているからストレートなんだけど、まるで中性的というか女方のよう、とか 色っぽくてカッコイイのはもちろんなんだけど、かわいいのよ…!愛嬌もしっかりあるとこがまた深淵
こりゃあついて行きたくなりますわ…髑髏城の八人目になりたい もはや撃ってくれ(??)
いやあ本当にかっこよかった!!
楽しかった!!
他シリーズ観れていないし人わかるかな… 話について行けるかな…って不安だったんですけど、これはこれとしてしっかりガッツリ泣いて笑って楽しんできました!!
本当に「カッコイイ」が詰まった舞台で、少年漫画を読み終えたような気分です
裏切りがあって葛藤があって苦難や仇もあるけどしっかり希望を残して終わる…すごく爽快なお芝居だった…!
わたしはこれが初めての髑髏城シリーズなのでこれそのものの感想でしかないけど、一緒に観に行った人は他のも観ているので、混乱したところもありつつ後半の怒涛の伏線回収劇には号泣したとのこと
こんなに面白い舞台があるならもっと早く観たかった…と思わざるを得ませんが、ギリギリセーフで観れたことも幸せだと思います
出会いのタイミングは縁ですからね
福士誠治くんありがとう!!!!!
そうだ、劇場も初めてのステアラだったんですが、周りに何も無いって噂は割と本当ですね リアル荒野
客席が動くのも、ちょっとガタッとなるところで「あ、動いてる〜」と思うのだけど途中から向こう(舞台)が動いてんのかこっち(客席)が動いてんのかよくわかんなくなるね!
映像と音響が本当すごい
髑髏城に私も登ってるゥ〜!感 髑髏城の八人目に(ry
トイレの回転率が思ってた以上に早くて面白かったです
ツチカワ
観劇オタクのゆく年くる年2017
こんにちは。
年の瀬も瀬戸際なので今年も振り返っていきたいと思いますドン!!
12ヶ月分の9ヶ月は歌舞伎座に行きましたね。歌舞伎自体は引き続き毎月観ておりましたが、推しが出る出ない、地方公演とかぶった、などなど…
まずは歌舞伎活動を振り返っていきたいと思います。
2017年ロケットスタートを飾ったのは新春浅草歌舞伎
早い…この圧がすごいポスターももう1年前になっちゃうんですね…
特に第2部がお気に入りだったのを思い出します。棒しばり、観るたびにこっちも酔っ払ってきそうで楽しかったなぁ… 白井権八に斬られたい、と何度も言った…(物騒)
2017年は花形の歌舞伎を観ることが多かった印象。若手大活躍の舞台が多くて、若手推しとしてはすごく嬉しかったし楽しかった!
2月は松竹座で花形歌舞伎
迂闊に取ったかぶりつきで死亡
目のやり場に困って最終的に推しの奥二重を凝視
大好きな渡海屋大物浦。
松也さんの知盛が熱くてかっこよくて切なくて大好き…そして何より新悟さんの義経が本当に素敵だった…観る前は「あんなに可愛い子が義経やるの!?」と思ったけど、強くて男らしい義経でした。
生まれる時代や世界が違ったら、きっとこの知盛と義経は親友になったかもしれない。と思わずにはいられない大物浦でした。
まあ結局幕切れから30分で今度は可愛い傾城で出てくるんですけどね…義経のために忘れた女の部分いつ拾ってくるんですか…
そして憧れの平成中村座
今年の開催地は名古屋城。
残念ながら昼の部が観れなかったのですが、夜の部の仇ゆめを本当に楽しみにしていたので大満足。しばらく「江戸に妻が待っておる」とうわごとのように言っていたのでした。
何より今年の個人的目玉はワンピース…!!!!!
初演から二年。楽しみに楽しみに待っていた再演。しかも再演にはナミとサンダーソニアで坂東新悟さんがご出演。期待ゴリゴリのブログを書いたのが昨日のようです。
アクシデントで猿之助さんのルフィには会えなかったけれど、船長不在の中でこんなに素敵な舞台を届けてくれた役者さん、スタッフさんに感謝です。思いがけずに役が増えた推しには心からお疲れさまでした。でもほんっとうに素敵だったよ………
中村隼人インスタグラム:https://instagram.com/p/Ba8twZ5F_VB/
坂東新悟のしんごろく-「幸せパンチ!!」:https://s.ameblo.jp/goroku456/entry-12329387205.html
推しがワンピースのカンパニーと楽しそうに過ごされていて何よりでした(しかしオタクには刺激が強すぎる)
大好き木ノ下歌舞伎も今年はなんと3演目!
全部好きだけど特に残ったのは心中天の網島
耳に残る歌はあくまで浄瑠璃と準拠していて、救いがなくて苦しい。格子のセットの下から出てきて、心中して果てた後格子のセットの下へ帰る。後半はこれでもかってくらい号泣した案件でした。
主宰の木ノ下さんのお話はいつも勉強になるのに全然難しくなくて、知るのが楽しくてずっと聞いていたくなる。何より愛がたくさん伝わってくる話し方をされるので毎回トーク付きの日を取っちゃいます。
続いて、歌舞伎はさることながら新たな出会いも多かった2017年
ご縁でお誘いいただいた即興劇集団platformさんがめちゃめちゃ面白くて、今月も行ってきてしまいました。
いと、といと。〜りりあん〜
会場に入ると紙とペンがあって、「学生時代の自分に言いたいこと」「好きな食べ物」など簡単な質問項目に答えます。開演前にそれが回収され、私達観客が書いた答えが舞台のお芝居を作っていくのですが、これがまた面白いし凄いし面白い!
いと、といと は即興を紡いでいき、最後にヒロインの恋が成就するか!?というお話なのですが、私が行った回はハッピーエンド♡
別の回も行きたくなる、癖になる劇団です(笑)
ミュージカルも何公演か観に行きました。
とくにレ・ミゼラブルは思い入れが深い
歌舞伎クラスタの中にはミュージカル好きの方が多くいらっしゃるので、しょっちゅう歌舞伎化妄想配役を目にしてはいたのですが(笑)
観る前に「エポは新悟ちゃん」「ファンテでもいいかな〜」「コゼットは米吉かまるるだよね」「マリウスははーちゃん一択」とか色々聞いていて何となく役のイメージを掴むわたし。
ライブ映像や映画でしっかり曲も予習して臨んだ初レ・ミゼラブルは最高でした…
これまた引くほど号泣したんですが、また何度でも観たいですね。歌舞伎化もいつかどなたかよろしくお願いします。
そしてついこの間観に行ったばかりのミュージカル池袋ウエストゲートパークSONG&DANCE
ダンスがめっっっっ……………ちゃかっこいい。曲も。演出が杉原邦生さんという大好きな演出家の方なのですが、やっぱりこの方のお芝居めっちゃかっこいい…
そして一番の大きな出会いは主演の大野拓朗さん。
もらったコースターが大野拓朗さんでした
一人めっちゃ歌上手い人いるな!?!?と思ったらいくつかミュージカルにも出られている役者さんだったんですね。
声(とりわけ歌声)がすごく好みで、ずっと聴いていたい…と思いました。これ以来毎日YouTubeでロミオ&ジュリエット動画を観ているんですが、いかんせんワンフレーズしかないので物足りなさを感じる日々です。是非とも…是非ともミュージカルに出ていただきたいですね…
「この人のミュージカルが観たい!」と思ったのは生まれて初めててです…
とまあ年の瀬にえらいもんに出会ってしまったわけなんですけど
著しい勢いでミュージカルを克服しているような気がしました(笑)
また、経済的、時間的にタイトな時期が半年ほどあり、都合があわず諦めたお芝居や一度しか観られなかったお芝居もたくさんありました。
そりゃあもちろん観たいものは全て観るのが一番理想的ではあるけれど、このタイミングで観られなかったということは今は出会うタイミングではないんだろうなぁ、と考えられるようになったと思います。
二年前の歌舞伎との出会いはもちろん、まだまだ知らない面白いお芝居がたくさんある世界です。
福士くんの髑髏城もありがたいことにチケットを確保していただいたし、来年冬のスリルミーも発表されたし…
来年も忙しくなりそうですが、身の丈に合った健やかな観劇ライフをガンガン楽しんでいきたいと思います!!
2018年の初芝居は恒例新春浅草歌舞伎
来年は新悟さんもいいお役で出るので楽しみ!
それでは良いお年を。
来年年女のツチカワ
ワンピース歌舞伎再演に先立ちまして
こんにちは。
前回の #歌舞伎みたよ を最後に記事は途絶え、あっという間にワンピース歌舞伎再演の10月になってしまいました。
2015年秋、一世を風靡した、そして私を歌舞伎沼の深みに突き落としたスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』が再びその幕を開けます!!!
こちらは翌年に博多座で再演されたものを観た私の熱い叫び
色々八方塞がりで何をどうしていいかわからず、手探りで必死に生きていた頃に出会ったワンピースでした。
何も見たくなくて、現実から目を背けたくて、背中を押されたり手を引かれたり光を当てられたりするのが怖かったころに出会った居場所に近いようなものでした。
元々、エース役で出ていた福士誠治くんが見たくてとりあえずチケットを取ったらサンジ役をしていた若い俳優さん、中村隼人さんにハマり、また中村隼人さんを見たい!と思った私は今度浅草歌舞伎へ行き、坂東巳之助さんの魅力に取り憑かれ、博多座の再演ではボン・クレーのかっこよさに号泣したものです。
ワンピースが博多座で再演していた頃、もうひとり夢中になった役者さんがいました。
こちらはこちらで、阿弖流為で好きになった七之助さんが見たくて行きました。
新悟さんは『女殺油地獄』『浮かれ心中』に出ていました。
浅草歌舞伎にも出られていたのにその頃は気にもとめなかった新悟さんの声があまりに綺麗で、「夢を見ているようだ!」と本気で感動したことを覚えています。
あの変わった(笑)ブログは知っていたけれど、まさかあの変な人がこんな可愛い女方さんだったなんて…と気付いたのがきっかけでした。
私は飽きっぽいし、「好きになろう!」「好きでいよう!」で好きでいられるタイプでもないので、一年先まで好きでいる自信はないなあ、と思いながら7月の国立劇場に行って解説の声にうっとりし、夜話に行ってはその人柄にも惹かれ、翌月納涼歌舞伎では朝っぱらから赤姫を観て「かわいい〜〜〜〜」と悶え…
10月は名古屋まで飛んで『品川心中』のおそめの役が可愛すぎるあまり駅付近で迷子になったり、11月は古典歌舞伎に取材した現代劇でお三輪、桜丸に号泣させられ、大好きな巳之助さんとのイベントも死ぬほど楽しんで、やっぱり楽しそうな新悟ちゃんかわいい…と悟り。
このペースで挙げて行くと相当気持ち悪いのでもう控えますが、こここまでずっと「可愛い」だけでもってきました。
専門的なことも技術もわかりませんから、ただただかわいい女の子の姿で私に夢を見せてくれるこの役者さんが私は大好きなのです。
さて新悟さん、2年ほど前に巳之助さんとのトークイベントでワンピース歌舞伎について熱く語っておりました。
「爆笑に次ぐ爆笑、果ての号泣」
感情のタガが外れちゃったの?なんて言われておりましたが
巳之助さんの三役についても、「ここがかっこよかった!」と語っていた様がすごく印象的でした。
そんな新悟さんが、
大好きな新悟さんが、
今度のワンピース歌舞伎にナミ/サンダーソニア/サディちゃん(特別マチネ公演)として出演されます。
発表を見た時本当に驚いたし、泣きそうになったし、嬉しかった。
私を歌舞伎と出会わせてくれた『ワンピース』に、
いつも私に夢を見せてくれる新悟さんが出ることが
あんなに熱く語っていたワンピースに出ることが
とってもとっても嬉しくてずっと実感も湧きませんでした。
初演時にナミとサンダーソニアを勤められていたのは河合雪之丞さん(当時市川春猿さん)。
新派への移籍に伴いキャストが変更になったものです。
新悟さんが出ることが嬉しくて嬉しくてたまらなくて、ずーっと騒いで喜んでいますが、きっと「ナミは雪之丞さんがよかったな」「雪之丞さんが出ないなら今回の再演はパスしようかな」という考えの人は一定数いるんだろうな…ということはわかっています。
喜ぶ傍らでそういう想いの人達がいることはやっぱり心にありますし、新悟ナミを観てどう思われるのかなぁ、とも思います。
再演の重みですよね。
演出が変わったり、音楽が変わったり、それにも嬉しい声もあれば残念な声もある、ことはわかっている。
ただ、私はあれほど心を掴まれた経験がそんなにないので、再演でのあらゆる進化や変化は舞台がより面白くなるためのものなんだ、という過信があります。(笑)
たくさんのワンピース歌舞伎ファンの想いの中のただ一人私の想いですが、本当に新悟さんがナミとして一味と並んで名乗りをしたり立ち回りをしたりするんだと思うと、初日を前にして今からドキドキしています。
私がことあるごとに「アアアアアアアアアアアアアアアア」「はぁぁぁぉぁあああああん」と唸っていた内容を今日本語訳してお送りしました。こういうわけです。
どんな衣装なんだろうなぁ
髪型は変わるのかなぁ
胸はあるかなぁ
ロビン(笑也さん)と美声コンビだなぁ
私の初日は10日。
初めてのお友達を連れて行きます。
自分が正気を保っていられるかが不安ですが(笑)いいお席を取れたので友達も素敵な思い出にしてほしいなぁ。
ツチカワ
※ツチカワは出ません。
#歌舞伎みたよ
盛り上がっていますね。
国立劇場名物(?) 歌舞伎鑑賞教室!
解説のお兄さんこと中村隼人丈 そして出演者皆々様のご提案で、ハッシュタグをつけて写真を拡散する試みがなされています。
きっと生まれて初めて歌舞伎を観るであろう学生さんたちのツイートをたくさん拝見しています。たくさんふぁぼしてごめんね。
スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース 新橋演舞場の初演で歌舞伎にハマり、本格的に観始めてから一年半ほど経った私の初めての歌舞伎も、大学1年のときに文学部で行った国立劇場の歌舞伎鑑賞教室だったなぁ…と懐かしくもなったり。
2013年7月7日。
その時の解説のお兄さんは中村萬太郎丈で、演目は『芦屋道満大内鏡ー葛の葉ー』。
萬太郎丈のお父様、中村時蔵丈の葛の葉でした。
コレ
…と、わかったのも歌舞伎にハマってから。
「そういえば学生の頃観たなぁ」と思い出し、国立劇場のアーカイブで年と月、演目を調べてキャストが判明したくらいのもんです。
で、当時見終わった後のツイートがこれ。
これだけかよ
せめて一言くらい感想を残しておいて欲しかったと思います。
でもまぁ、昔から演劇自体は好きだったし、授業の中で多少予習もしていたし、萬太郎先生の解説のおかげもあり、それなりに楽しんだような……(曖昧)
しかし次に私が歌舞伎作品に触れるまで3年。
3年後の6月、歌舞伎役者は出ていませんが木ノ下歌舞伎の『三人吉三』を観た時に「歌舞伎って実はこんなに深くて複雑で繊細な演劇なんだ」と衝撃を受けたことをよく覚えています。
ストレートプレイから演劇にハマり、まず“物語”が芯としてしっかりあるものが当たり前だったので、三人吉三は当然私の好きなお芝居であったし、逆に『阿弖流為』や『ワンピース』みたいな派手でひたすらカッコいいお芝居を「楽しい!」と思ったことが今でも不思議でなりません。
突拍子もない展開が苦手、ファンタジーもダメ、突然歌い出すミュージカルなんて以ての外。
たぶん、葛の葉くらいのファンタジーが当時の私の許容ギリギリだったような気がします。
ちなみに今月の国立劇場でかかっているのは『毛抜』。
言わずと知れた荒事、歌舞伎十八番の一つですね。
鑑賞教室に行った学生さんの観る前のツイートに「え、毛抜きの話なの?」というのを見かけましたが 毛 抜 き の 話 で す 。それ以上でも以下でもない
いや、あらすじとしてはきちんと筋立てがあるんですけど、話自体を楽しむというよりかっこいい弾正さん、かわいいお姫様、綺麗なお姉さまを愛でる気持ちでいると楽しいかなと。
今の私ならそれで納得がいきます。
ところが、またまた私事ながら、『毛抜』は歌舞伎にハマった頃に一度観に行っているのですが、寝てないはずなのに記憶がないのです。
ストレートプレイばかり観ていて、何度も言うけど話がしっかりしてることがまずもって大前提の当時の私が歌舞伎十八番なんて観たものですから、ほんの1年ちょっと前の話なのに断片的にしか覚えていないという。
自分でチケットを買って、お金を払って、自分の足で観に行ったにもかかわらずこのザマ。
それでも好きな役者は観たくてイヤホンガイドを使ったりあらすじを調べたり(時には話そっちのけで役者を凝視したり)…
徐々にわかる役者も増え、言葉も耳に馴染んできて、荒事や舞踊も人並みに楽しめるようになったのはここ半年くらいです。
とは言えやっぱり、 木ノ下歌舞伎 や 歌舞伎女子大学 なんかの劇団さんがされていた「現代劇アレンジ」を観て好きになった演目も多いので、今でも多少長くて複雑でも、お話ありきのものが好きなんだろうなぁ。
(丸本物(浄瑠璃元ネタ)が好きなのかもしれない)
演劇好きの大学生だった私がお芝居系の演目を好きになったように、音楽が好きな人ならきっと下座音楽や鳴り物(あれ全部liveだからね)、お化粧が好きなら独特のメイク、服が好きなら衣装もカッコイイし、何かわからないけど派手なのが好きー!な人はそれこそ『毛抜』とか『暫』とかすっごい楽しいと思いますよ。
ダンスが好きな人は舞踊もあるし。舞踊だってポップでコミカルな松羽目物もあれば、流麗でなまめかしい清元だってある。
私は歌舞伎のこういう、全方向からのアプローチにも対応できる大きなところが好きだったりするのです。
物語をじっっくり楽しむのはもちろん好きだし、たくさん観ていくと同じ話を何回と観ることも出てくるから、そうなると役者さんによる雰囲気の違いが面白かったり。「この人のこれ私好きだなぁ」と思うともう一度観たくなったりして楽しい。
あと知らないお芝居を観る時も知ってる役者がいるとちょっと安心しますよ。その人を見てればいいから。まずは推してからっていうの全然アリです。オススメ。
いろいろ言ってきたけど別になんのことはない、私は楽しいことが大好き可愛い女方が大好きなただのオタクで、特別伝統芸能に触れたいわけでも日本の文化を守りたいわけでもなく。
とはいえハマると「こんなに楽しいもの、未来に残してやらんでどうする!」と思わされるけど(笑)
結局、これだけのジャンルや演目があるわけだから、一概に「ここれがいい!」とは言えないと思うのね。
極端な話『毛抜』が肌に合わず寝てしまった人が、もしかしたら『熊谷陣屋』を面白いと思うかもしれない。
3年後に『毛抜』を観たらなんだか不思議と楽しめるかもしれない。
こんなに選び放題の演目がある中で、大好きな演目や、お気に入りの役者さんが見つかればいいなぁと思います。
そして、私は歌舞伎のファンになってからというもの、「あぁもっと早くに出会っていれば!」と思うことが何万回もあります。ジャンルは違えど新参オタクが必ず通る道ですよね。
しかも伝統芸能なので言い出すとキリがないんですけど、それでも出会いにはすべてタイミングがあると思うんですよ。
今日だけの出会いが全てじゃない。
もし、今日鑑賞教室を観て、本編は寝ちゃったけど隼人さんがかっこいいな、と思ったなら、ファンになれとは絶対言いません。
でも「歌舞伎」と聞いて、時々思い出してくれたらいいなぁ、と思うのです。
いつかまたどこかで隼人丈を観た時に、もしかしたらその時があなたの本当の出会いかもしれない。
ちなみに私を歌舞伎の沼に引きずり込んでくれたのは隼人丈でした。かっこいいよね。キラキラしてるよね。
今好きな役者さんは、ブログを読んで好きになりました。どこに出会いがあるかなんてわからない。
これから何百年も続いていくであろう歌舞伎といつかどこかで再会したときには、共に沼で溺れましょう。こっちの世界は楽しいよ。
ちなみに #歌舞伎みたよ ってタイトルなんですが実はまだ国立劇場行けてません()
来週行く予定なので今から楽しみです\(^o^)/
二度目の『毛抜』はきちんと記憶に残してきます(笑)
ツチカワ
春はあけぼの 女方はうなじ
いつも大した話をしていませんがいつもより大したことない話をします。
推しに対する性癖を聞いてください
突然コイツ何言ってるんだ気でも違ったか、とお思いの方。安心してください。
気 が 違 っ て い ま す 。
これから私が好きな女方2名について好き勝手言っていくのでついてこれなくなった方は遠慮なくリタイアしてください。お互いの幸せのために。本当に大したこと言わないので。
好き放題書くだけの記事なので読んでいる人は皆さん顔を知っている前提で写真は載せません。
坂東新悟さん (大和屋)
1990年12月5日生まれ O型
180cmの長身(公式は178だけど私はもっとあるんじゃないかと思ってます)でありながらスラッとした美人系の女方さんであります。妄想力が高く、美声。
中村壱太郎さん (成駒家)
1990年8月3日生まれ O型
暴走機関車の異名を持つ情熱的なカワイイ系の女方さんだと思っている。濃ゆい。自分の可愛さわかってるあざとみが好き。ハイトーンボイス。
2人同い年やんけ。同い年で同じO型。
これは図らずも。
女方ではないですが同じく大好きな坂東巳之助さんもO型。中学時代から好きなコブクロも2人揃ってO型。なにか前世からの因縁でもあるのでしょうか。ちなみに私はB型です。
実は今月このちょっと変わった(褒めてる)推しの女方お2人が揃って明治座の五月花形歌舞伎にご出演されていました。
いやあとても愛之助さんの壱太郎愛を感じる公演だった()
まさにこの今月のこの公演で気づいたことなんですがさっそくいきますね、壱太郎さんのうなじがエr…色っぽい。
これは昼の部『月形半平太』のお話なんですけどね。
初日に御本人Twitterに上がった画像からかなりくすぐられてはいたんですが、衣紋抜きすぎやろ。けしからん。
とくに千穐楽は下手側から見下ろしていたのでうなじ堪能席。彼女(彼女) の首周りから背中にかけて何か出ているんだろうか。うーんエロい。
月形半平太繋がりでいきますけど、一瞬めちゃくちゃ好きな場面があって。染八(新悟ちゃん)が月形のところに忍び込んで刺そうとする(けど実は心変わりをしていて惚れてしまったから刺せないぃ〜という乙女心)時に被っている手ぬぐいの端を口でくわえてるところ。
ヤバみ(^q^)
時間にして数分も無いし、なんなら一瞬だから千穐楽の席からは見えなかったんですが、これがどエロい。ありがたいことに舞台写真になっていたんですが、口元を長時間凝視していたら変な気分になってきます。ハァ染八姐さん……
この場面これから梅松(壱くん)歌菊(米子)も入ってきて梅松vs染八のちょっとしたバトルになるんですけど(私は興奮のあまり毎回ここで話が飛びます)何がいいって体格差がいいですよね。
体格差については、立役×立役、立役×女方、女方×立役、女方×女方、どのパターンでも大好きです。
『南総里見八犬伝』だと米吉信乃と新悟浜路の身長差がデンジャラスでした。あんな随分大きいのにどう見ても「信乃様大好き」なピュアな女の子に見えてしまう。いいですか、歌舞伎というのは大半が脳の麻痺ですよ。でもこの力づくで騙されている感覚もまた癖になるわけなんですけど。
あと私は手先・足先が好きだったりします。
もっと言うと手首から先・足首から先(無論、二の腕や太ももが好きではないとは言っていない)。
壱太郎さんの手はとっても罪深いですよね。
寄り添い方が優しすぎるし立役の人が手を握る場面なんかだとすごく華奢(に見えているだけかもしれないが)。さっきも言ったように歌舞伎は目の錯覚と脳の麻痺でできている…
そういう意味でいうと新悟ちゃんは当然手が大きいわけなんですが、手が小さければいいという訳でもないのでこの大きさが良い!というフェチなのでござる。何でもありかよ、と思ったでしょ。
新悟ちゃんの指はめちゃめちゃ綺麗なんですよ。細くて。長くて。でもって小指と薬指の曲げ方、カーブが滑らかで、その所作だけで騙されるんです。快感だ〜。
ちなみに関節が硬くて指が短い私も真似してみましたが秒で攣って終わりました。危険。
足首から下の話もしておきますと、何を隠そう私は足袋フェチです。足袋がいい。
これは先月『帯屋』のお半を観ていて気づいたんですが、壱太郎さんの足(足袋Ver.)めっちゃ女の子なの………… 長右衛門が抱きしめる場面、足をキュッとする動作めっちゃかわいかったの………
かと言って、男の子みを感じるのもまたたまらないんですよね。こいつマジで何でもありかよ、と思ったでしょ。割と何でもありな節はある。
チラッと見える、薄く白粉塗った素足の足の甲なんかはそこだけ男の子って感じがして脳内が混乱するのが最高にいいです。
ちなみにこれは演劇界という雑誌の2016年9月号、梅川の拵えの壱太郎さんの写真を見て思いました。もし良かったら確認してみてね。
足首から下、と申しましたがつまり足首も私は好きです。なんなら足首のほうがずっと好き好き言ってたくらい。わけわからん。
特に町娘の格好なんかだとわかりやすいんですけど、裾から覗く肌!チラリズムですよ。
私は裾と足袋の間の空間を「絶対領域」と呼んでいます。リピートアフターミー、“裾から覗く肌”。
そしてこの絶対領域で一番好きなのが新悟ちゃんです。去年の納涼歌舞伎『弥次喜多』で開眼しました。6月上旬よりシネマ歌舞伎が公開するので是非。是非!ご確認していただきたいと思います。
2000字超えてきました。
心折れてきた?もう読んでないかな?最後に声の話だけさせてください。
声というか、口跡?口跡というか滑舌というか、まぁただの発音萌えの話なんですけど。
ちなみに私は御二方とも特徴のあるよく通る声だと思います。千穐楽みたいな見えづらい席なんかでも声を聞いてすぐ誰かわかるし、何を言っているかもわかるからありがたい。
新悟ちゃんは本当に鼻音が綺麗。もちろんガ行の鼻濁音も美しいのはもちろん、マ行やナ行も滑らか。コクーン『三人吉三』の十三郎を観ていただくと「娘御」って台詞が出てくるんですが、危うく求婚するくらいには美しい発音なので是非聴いてみてください。そして三人吉三めっちゃ面白いので最後まで観てみてください。
壱太郎さんはサ行が好きです。
台詞にサ行が多いとテンションが上がる。とくに「しゃしゅしょ」「じゃじゅじょ」が好き。ちょっと甘いですよね。
あとずっと気にはなってたんですが、「へぇ(返事)」がすっごくかわいい。ちょっと小さめの声なのがかわいい。声が高いから小さい声でも(小さい声だと)かわいいよ〜〜。
私は2月松竹座公演のご挨拶で「橋之助さん」を「橋之助しゃん」って噛んだことをずっと忘れないしずっと言うと思うけどまさにこれ。まさにこの可愛さ。アアアアア。
3000字弱までいきましたね。すげぇ。
書きたいこと好き勝手書いてただけなのでプレゼンする気ゼロ。最後まで読んだ人いる?
一度も画像資料を使わずに書いてきました。ただのメモ。
改めて書き出すと「あぁ自分こういうところが好きなんだなぁ」とわかったりしてめちゃくちゃ気持ち悪い。
まとめとしては
・女方さんは目の錯覚と脳の麻痺
・チラリズムis至高エロティック
・こういう目で歌舞伎を観てもいいんじゃない?(提案)
お粗末さまでした
ツチカワ
菅原伝授手習鑑をコンプリートしました
と言っても「ドラマの最終回だけリアタイしてそれ以前の話も気になったから動画サイトで観てみたけど7話だけ見つからなくてその部分だけ原作漫画を読んだ」みたいな感じなんですけど。
どういうことかと言いますと、
四段目の 寺子屋 は昨年どういうわけか3回も観たんです。挙句現代劇バージョンも観たしね。なんならその現代劇で菅原伝授手習鑑を好きになったんだけど。
当然それ以前の話も気になりだしまして、動画サイトを漁ったら加茂堤、筆法伝授、車引は観られたんですが、賀の祝だけ見つからず。
今回ようやく元ネタの文楽を観るに至ったわけです。
歌舞伎は学校で観たりもしましたが、文楽を観るのは恐らく今回が初めて…!
文楽人形って思ったより結構大きいんですね。
そして登場人物の台詞は全員太夫さんの語り!
子どもから大人、女房、娘…笑い声から泣き声まで。
席が遠かったことや技芸員さんたちを皆さん知らなかったというのもあり、“人形を動かしている”という状態を忘れることがしばしば。
まるでアニメを観ているのに近い感覚。
(だとしたらナレーションから声優まで同じ人が演じ分けるってすごくない!?)
そして人形のかしらはいくつか種類があり、今回だと茶筅酒の段での松王丸女房千代と梅王丸女房春は老女方(ふけおやま)と呼ばれるかしらが使われていたそうですが、着物の色から顔からほとんど同じで私の席からはどっちがどっちやねん状態……
と、思いきやよーく見ると着物の裾に千代は松、春は梅の柄がきちんと描かれているんですね!安心!と同時に夫とペアみたいでかわいいね!
菅原伝授手習鑑なんて人は争うし生き分かれるし死に別れるし、待っているのは悲しい展開ばかりなのでかわいいところがないとやってられないよね。
そんなわけでようやく観ることができた茶筅酒の段は割と和みパート!
愛されキャラっぽい八重ちゃんと白太夫のやり取りが微笑ましくて可愛い。
そしてあれよあれよと集まる息子の嫁たち。
これ歌舞伎だったらあれですよね、女方さんたち大集合ですよね。最高だね。
一番好きだったのはみんなでお料理ですね。
八重ちゃんお料理苦手なのかな?
お味噌うまくすれなくてすり鉢たおしちゃう八重ちゃんドジっ子。
お姉さんな千代さんと場所変わって包丁持ったとたん感じるフラグ。
もうアニメかよっていうレベルのやらかしっぷりが可愛い。
あまりにも可愛くて入り込みすぎて千代お姉さんと八重ちゃんの姉妹みに萌え萌えしたところで「ア、これ人形か」と気づくという。
改めて萌えに垣根がないことを学びました。
喧嘩の段で出られた咲寿大夫さんがとっても美声。
張りがあって声量があって梅王と松王の喧嘩が激しくてよかったなあ。そして何より女性陣のお声が美しくて〜〜〜〜!推した。すーぐ軽率に推す。
この喧嘩の場面は「歌舞伎だとコミカルな場面」だと聞いていたけれど、梅王が松王を蹴飛ばしたり投げたり、米俵をぶつけたりする度に笑いが起きた。
人形だから、表情は変わらないのに奥にいるお嫁さんたちが気が気でないのがよくわかります。ハラハラ。
そして折れる、桜の枝。
枝が折れるというか木が倒れるというか…
文楽のサイズ感だからなのか歌舞伎でもあんな感じなのかはまだ分かりませんが、確実にここで納戸にいるであろう桜丸、クジに願掛けをしている白太夫が見えた気がしました。
自分の子どもの生死をクジなんかに頼むなよー…
と、現代に生きる私は思ってしまうわけでしてね。それがこの演目の、というか古典芸能の面白いところなんだと思うんですけど。
訴訟の段の半ばあたりからもう涙腺が緩み始めている私。
松王を勘当し追い出した白太夫の想いも、願い出をはねのけられた梅王夫婦の想いも、夫と共に出ていく千代の表情も。
ギューッとなりましたね。
夫の気持ちが見えずその身を案じる八重の前に現れる桜丸。
この場面をずっと観てみたかった。
「下郎ながら恥を知り…」の台詞を濃く覚えている。
さっきまで大根を切って指まで切ってしまうようなお茶目でドジな八重ちゃんがずっと泣いている。
現代劇で観た時のような劇的さではなく、鐘の音と白太夫の声だけが聞こえる舞台上、涙に暮れる八重。
泣くない。あい。
の掛け合いの時点ではもはや同じ人が声をやっていることなんて忘れて大号泣でした。
この場面、桜丸の切腹の場面だけれど八重が悲しみの中心にいる感じがするなぁ。
茶筅酒の段でほのぼの笑っていた八重と白太夫の悲劇。別れ。
隠れていた梅王夫婦を見ると、歌舞伎女子大学のお芝居を思い出します。
何度も観た寺子屋。
寺入りの段は一度だけ歌舞伎でも観たことがありますが、その時は寺入りからダダ泣きだったことを覚えています。
今回も今回とて、千代と小太郎が別れる場面で涙…
ここが、千代がわが子の顔を見る最期の時だったんだなぁ。
とはいえ悲劇続きのお芝居の中でつかの間の笑いが涎くり!歌舞伎では私はなぜか明石屋のご兄弟の涎くりばかり観ています(笑)
菅秀才に口答えをしてこませこませー!と周りの子ども達から叩かれる場面がとっても可愛くて笑える。
なんだかやたら強めに叩く子どもがいたなぁ、下手側。(笑)
迎えに来た父親をおぶって帰るのも歌舞伎と同じ。子どもたちが帰ってからはご存知の通り、悲劇ラッシュです。
歌舞伎にしても現代劇にしても文楽までもやはり小太郎の首を落とすところはむごいですねぇ。
戸を隔てているから見えないんですけどね。
持つべきものは子どもだ、倅はお役に立ったぞと。桜丸はきっと羨ましかろう。という松王に、小太郎はもうすぐ伯父御に会いますよ。と千代が答えるところ。
そうか、小太郎にとって桜丸や梅王丸は伯父だったんだ。
きっともう八重も向こうにいるはずだから、小太郎から色んなことを聞いて、時平を倒すのかな。なんて考えてしまいました。
国立劇場の小劇場、初めて入ったのですが字幕も出るんですね。
買ったパンフレットに床本集はついていたけど、舞台のすぐ横に字幕が出ると細かな言葉や心情がリアルタイムでわかるのが良い。そして改めて切なくて美しい言葉が紡がれていることを知れる。
八重ちゃんは小太郎くんのことを可愛がっていそうだな。
私の中では、寺子屋のなかでいろは送りが一番楽しみな場面で、今回はその字幕もあったおかげでより好きな場面になりました。
アニメやドラマのエンディングテーマみたいな感覚なんだけど、絵と連動して歌詞が見えると感情がより煽られますよね。
念願の菅原伝授手習鑑をコンプリートしました。
コンプリートと言っていいのでしょうか?(笑)
やっぱり歌舞伎で観てみたいと思う気がしないでもないけど…
ただ、菅原伝授手習鑑見たさに手を出した人形浄瑠璃というジャンル。話を知っていたことも大きかったとは思いますが思っている以上にハードルは低いですよ。
生身の役者ではない人形が演技をしている(ようであり操るのは生身の人間、声も生の人の声)。不思議な感覚と感動があります。楽しいよ!
そんな感じで軽く来てしまった文楽公演ですが、どうやら豊竹英太夫改め六代目豊竹呂大夫襲名公演だったようです。
大向こうとは違いますがお名前や「六代目!」などの掛け声がたくさんかかってテンション上がりました。
襲名口上も歌舞伎公演の時みたいにゆかりのある太夫さんや三味線方さんがチャーミングなエピソードなんかを語ったりして。
和やかでおめでたい、全然知らなかった人なのに不思議とジーンとしましたね。おめでとうございます。
きっと襲名ということもあったのでしょう。
チケット取るのに少し苦労したけどまた観てみたいなー。文楽公演自体がそんなに多くないらしいのでまた頑張ってチケット取ろうと思います(笑)
あとは、歌舞伎の賀の祝も観ることですね!
それに推しが出ていればモアベターなのでよろしくお願いします。
ツチカワ